自動化された情報処理統制(ITAC)の種別
- ITAC
- 2026.01.16更新
自動化された情報処理統制の主な種類を以下で説明します。
① 自動計算(大量処理の自動化)
ITアプリケーションが、決められたタイミングで金額計算や区分判定を自動で行う仕組みです。
例:
- 月次確定日に、減価償却費を自動計算し、仕訳まで作成する
- 外貨建て取引について、為替レートを用いて円換算額を自動生成する
- 売上データを読み取り、割戻計算や歩合計算を自動適用する
自動化のメリットは、人的ミスの排除・大量データの処理能力・一定のルールの徹底です。
② 自動レポート出力(帳票化)
システム内のデータを元に帳票を作る機能です。内容に応じて複数の種類があります。
例:
- 明細レポート(商品別売上一覧 等)
- 集計レポート(部門別売上集計 等)
- エラーリスト(入力不備や処理エラーを表示)
これらのレポートは、業務判断や統制の証跡として使われます。
③ エディット・バリデーション・チェック(入力の妥当性判定)
入力誤りを防ぐための仕組みで、最も身近なIT統制の1つです。
例:
- 金額欄に文字を入れるとエラーになる(フォーマットチェック)
- 必須項目に空欄がある場合に入力が進まない(必須チェック)
- 仕訳の借貸が一致していないと警告(バランスチェック)
- 上限値・下限値の範囲外の場合にエラー(リミットチェック)
日常の業務で自然に使われている統制が多く、“気付かれにくいけれど重要”な領域です。
④ マッチング(マスタ照合)
入力内容が、あらかじめ登録されたマスタと一致しているかを照合する機能です。
- 得意先コードがマスタに存在しない場合、エラーにする
- 商品コードが廃止されたものであれば登録させない
マスタ管理の品質がITAC全体の品質を左右します。
⑤ トータル・チェック(合計値の突合)
処理前後の合計値を比べて一致を確認する統制です。
例:
- 得意先コードがマスタに存在しない場合、エラーにする
- 商品コードが廃止されたものであれば登録させない
マスタ管理の品質がITAC全体の品質を左右します。
⑤ トータル・チェック(合計値の突合)
処理前後の合計値を比べて一致を確認する統制です。
例:
- 受注データの合計金額と、処理後の売上データの合計金額を比較
- 一致しない場合はエラーリストを生
データの“すり替え”や“欠落”を防ぐ役割があります。
アクセス・コントロール(不正操作の防止)
誰が、どの機能を使えるかを制御する基盤的統制です。
自動処理の信頼性には不可欠です。
例:
- ユーザーIDごとに使用可能なメニューを制限
- 端末ログイン時にパスワードを要求
- 承認権限は管理職のみ、更新権限は担当者のみ
不正や誤操作を防ぐための、最も重要な基礎統制の1つです。